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ご挨拶

冷たい頭脳と熱い心

那須烏山市の自然に囲まれた中で一人ひとりの「ふくし」を実現する。そんな想いを秘め私はこの分野に飛び込みはや十数年が経過しました。はじめは地域をよくしようとするためには若者の教育が必要だと思い、社会科の教師を目指し、学んでいくうちに地域社会をもっと学術的に研究したいと思うようになり大学院進学を志したが学部でのある講義で受けた言葉が私のその後の人生を決めました。
「Cool Head But Warm Heart」これはイギリスの経済学者のアルフレッド・マーシャルの言葉です。マーシャルはイギリスの社会事業学校の校長であると同時にケンブリッジ大学の教授でもあり、あのケインズやピグーなどを教えたかの有名なケンブリッジ学派の創始者として活躍をしていました。そのマーシャルがケンブリッジ大学の教授に就任した時の就任挨拶にてこの「冷たい頭脳と熱い心」という言葉を使ったそうです。「社会福祉を志す者、その一つの領域をどんなに冷たい頭で分析してもそこからは何も生まれない。法則はつかめても意味はない。大切なことは人間への一人ひとりへの熱い想いがなければどうするかということへの積極的意欲も工夫も生まれない。」というこの言葉は当時経済学部の学生であった私に強烈な印象を与え、卒業した私は社会福祉の実践こそが必要だと考え、社会福祉法人に就職しました。その後、社会福祉の大学を卒業し、さらに社会福祉の学びを深めていますが現在においても経済学をベースとした社会福祉の実践を行っており、これが私のルーツとなっています。

私の学生時代はちょうど社会福祉基礎構造改革にて今後の方向性が示され、また、社会福祉法が施行されるという時代でその社会福祉法にて新たに社会福祉法人の責務とされたのが「経営の原則」です。この経営の原則によると「社会福祉法人は社会福祉事業の主たるにないとしてふさわしい事業を確実、効果的、かつ適正に行うために自主的にその経営基盤の強化を図るとともにその提供する福祉サービスの質の向上及び事業経営の透明性の確保を図らなければならない」とされています。これにより従来の施設運営から法人経営へと変わり、まさにこれらを実現するためにマーシャルの「冷たい頭と熱い心」の精神がますます重要となってきたというわけです。

社会福祉法人という選択

戦後60年大きく変化してこなかった社会福祉法人が社会福祉法の一部改正により大きく変わろうとしています。アベノミクスは社会保障費の財政難を受け、新3本の矢と称し大胆な経済政策を行っていますが経済成長により社会保障が恩恵を受けるのはまだまだ先でしょうし日本が急速な経済成長を遂げることにより格差社会が進み制度の網から漏れてしまう人が増えるかもしれません。ではどうすればいいのでしょうか?
ここで私たち社会福祉法人の出番というわけです。私たち社会福祉法人敬愛会は昭和56年から法人設立34周年を迎え、この新たなチャレンジに立ち向かうべく「伝統と新興の融合」という一つの人的理念を掲げ、法人を挙げて地域の社会福祉に取り組んでいきます。これは伝統「Tradition」(在籍の長いベテラン職員)と新興「GrowingPower」(新たな視点で行動できる職員)が融合「Harmonize」し、この課題に取り組むことを目的としており今後の敬愛会の発展を占う一大プロジェクトです。

今、社会福祉法人にはかつてないほど注目の目が向けられています。そこには制度に縛られない、前例がない、そんな取り組みが期待されており、まさにマーシャルの「冷たい頭脳と熱い心」これに加えて「挑戦できる行動力」が加わった人材が求められています。新たな社会福祉法人の可能性に積極的にチャレンジしていく方々を心よりお待ちしております。

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